南部に位置するスイスの中のイタリア。地中海性気候の温暖な気候に恵まれており、イタリア語を話す人々、ヤシの木が揺れる湖畔、細い路地や広場など、随所にイタリア風の趣きが感じられます。カメリア(椿)やマグノリアなどの花々が咲き、ヤシの木々など亜熱帯性の植物とカラフルな建物やテラスレストランが並ぶリゾートのイメージで知られていますが、一方でアルプス山脈の峠へ続く谷や素朴な山里もあり、幅広い魅力にあふれています。
ティチーノ地方 Ticinoの概要
アルプでつくった山のチーズを使ったピザやパスタ料理や、イタリアの田園地方のような情景をスイスが誇る正確で清潔な鉄道など、あらゆる面でイタリアとスイスの良さがミックスされた場所といわれるティチーノ地方。ユネスコ世界遺産に自然遺産としてモンテ・サンジョルジオ、文化遺産として州都でもあるベリンツォーナの2カ所が選ばれていることからも分かるように、豊かな大自然と歴史・文化が融合した魅力あふれる地域でもあります。ミラノに近くファッショナブルな街が多く、ショッピングの楽しみも見逃せないところ。伝統のある建物とともに、近代建築の傑作も数多く造られ、不思議な調和をみせています。
スイス全土で最も標高が低いマッジョーレ湖畔(193m)からアルプスを南北に結ぶゴッタルド峠(2106 m)まで、南部から北部までの高低差も大きく、雪をかぶったアルプスの山々、秘境の谷に残る小さな村、エレガントな高級リゾートなど多彩な雰囲気が味わえるでしょう。
「アルト・ティチーノAlto Ticino」とよばれる北部地方ではアルプスの峠へと結ぶ2つの谷を中心に、ティチーノ地方の中でも最もワイルドな山の風景が満喫できます。一つはベリンツォーナの北にあるビアスカから、サン・ゴッタルド峠の入口にあたるアイロロへとのびるヴァッレ・レヴェンティーナ (レヴェンティーナ谷)。もう一つはグラウビュンデン州との境に近い部分をルクマニア峠の方にのびるヴァル・ブレーニオ。峡谷の間を流れる清流、幻想的な山上湖、雪をかぶった山々といった自然の美しさを体験できるハイキングが人気。谷に点在する石造りの素朴な山小屋や見事なフレスコ画が残る教会なども魅力のひとつです。
ティチーノ地方の中心地となるのはルガーノ。カフェやレストラン、ショップが建ち並ぶ旧市街やエレガントな湖岸の遊歩道、歴史的な教会や近代建築までなんでもそろった魅力的な都市です。通称ルガーノ湖と呼ばれるチェレージオ湖の周りに点在するモルコーテやガンドリアなどのかわいい街やモンテ・ブレやモンテ・サン・サルヴァトーレ、モンテ・ジェネローゾ、モンテ・ターマロなどの山々へのエクスカーションを楽しむこともできます。
南のマッジョーレ湖地方はイタリアとの国境でもある湖の北岸に、ロカルノ、アスコーナなどスイスを代表する美しい有名リゾート地が続きます。島全体が植物園になっているブリッサーゴ諸島やガンバローニョ地方の港町マガディーノなど湖船クルーズの定期便もあります。ロカルノからはチェントヴァッリ、ヴァッレマッジア、ヴァッレ・ヴェルザスカなど手つかずの自然と小さな集落が続く美しい谷が連なっています。





























