シヨン城

レマン湖のほとりの岩上に建てられ、水面に浮かんでいるようにみえる名城。中世にサヴォイア公の居城として使われていた歴史を誇り、スイスを代表する古城です。 山々に囲まれたレマン湖畔にある岩の島は、先史時代から人が居住していた歴史のある場所で、ローマ時代にはアルプス越えのサンベルナール峠から続く通商の道で、多くの船が行き交ったレマン湖の要所でもありました。

12世紀半ばから13世紀にかけて城の基盤がつくられ、13〜16世紀にはサヴォイア公(サヴォワ公)の居城として発展。要塞として武器庫や暫時的な牢獄としても使われていました。その後、ベルン州、ヴォー州のものとなりました。

18世紀になるとレマン湖に浮かぶ幻想的な姿が多くの詩人や画家を魅了し、彼らの作品を通して世界に広く知られていきました。ジャン=ジャック・ルソーは、ベストセラーとなった書簡体の恋愛小説である『新エロイーズ Nouvelle Héloïse(1761年)』のシーンに取り上げました。また、19世紀に詩人・作家でもあるバイロン卿が書いた『シヨンの因人 Prisonnier de Chillon (1816年)』がヒットして有名になりました。

現在は城の歴史・文化を紹介する博物館になっており、年間40万人以上が訪れるスイスで最も人気の城です。とくにサヴォワ公の居城として栄華を誇った黄金期といわれる14世紀からベルンが支配した影響下で改修された17・18世紀までの、貴重な壁画や装飾、建築様式などをホールや寝室、バルコニー、地下など随所にみることができます。

何世紀もの間に改修、拡張を繰り返してきた古城は、サヴォワの城の特徴も備えつつ、3つの中庭と25棟が2つの城壁に囲まれた複雑な構造になっています。

ガイドツアーもありますが、中には映像と日本語を含む数ヶ国語による解説で、さまざまな歴史や文化、建築、芸術などを紹介するオーディオガイドが各所にあるので、個人で訪れても、この城の1000年の歴史を知ることができます。

湖に浮かぶ<水の城>ともいわれる幻想的で美しい姿は、ディズニー映画『リトルマーメイド』で主人公アリエルが恋したエリック王子が住んでいたお城のモデルになったともいわれています。

モントルー郊外にあり、モントルーからバスのほか、湖船でもアクセスできるほか、ヤシの木、花々が咲き誇る湖畔の遊歩道を歩いても行くことができます。

出展: Chillon Castle | Switzerland Tourism (myswitzerland.com)

 

移動式端面測定定寸装置を装備したS11での研削事例

研削例のワークピースは、航空機用油圧スプールです。STUDERの生産型円筒研削盤S11は、この加工に最適な機械です。移動式端面測定定寸装置を使用し、限られたスペースの中で複数の端面を緻密に加工することができます。

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